私と言うもの

大きなおなかが私の上で動いている。きっと、もう少ししたら上に乗ってくれと言われるんだわ。
 美奈、乗ってくれ
ほらきた・・・。
あたしは身を起こすと、息を切らせている田島部長の上に跨り、お粗末ななにを自分の中に入れる。
 うぅ・・・美奈、いいよ・・・
 あん・・いい・・・
嘘。本当はちっともよくない。
この愛人関係はあくまで契約。私は部長に体を提供し、部長は私にそれなりの仕事を提供する。まさにギブアンドテイク。
 美奈・・やっぱり美奈は最高だ・・
この台詞も多分嘘。
部長には私みたいな女の子が何人かいる。それをとっかえひっかえ皆に言ってるんだろうと思う。名前を間違わないだけさすがと言うか。
 ぁん・・部長・・私も・・部長がいいです・・・
これも嘘。
全部嘘。
腰を振る私の後ろの穴に部長の指が伸びてくる。見れば、もう片方の手には何時の間にかバイブが握られていた。
 や・・だめ・・・。
 美奈・・君が乱れるところが見たいんだ・・・
アナルに潜り込むバイブに痛みを覚えて私の体が引き攣ってもお構いなし。
契約。
そうは言ったものの本当は部長の意のままに弄られる抱き人形。部長はきっと私を血の通った人間だと思ってもいないかもしれない。それでも・・・。
 部長・・いい・・ああ・・・。
来月のプロジェクトを貰わないと、私の社内での仕事は格段に減ってしまう。
なんと言われても構うもんか・・。
「う・・ううっ・・。」
部長が私の中に精を放った。
もちろん避妊なんてしていない。
できたら?
そのときはそのとき。それに見合う『ビジネス』をするだけ・・。

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