■ProjectSAKURA 詩■

耳を塞いだら
ざわめきが支配した
少しだけと踏み出した足が
沼へと沈んでいく
何もない
溢れすぎて
うずもれて
身動きも取れず
縛られているのは
欲とか
業とか
常識とか
周囲とか
そんなちっぽけなものじゃなく
ただ、自分

痛い

痛いことが
嬉しいことだといったら笑われた
痛いことは
いやなことで
悲しいことで
あって欲しくないことで
嫌いなんだって
痛いほうが
正気でいられると思う 幻は甘くて
夢は切ない
痛い
冴えた空のよう

夜が哭いている

嵐の夜に
一人
膝を抱えて
耳を澄ます

唸り
悲鳴
怒声
慟哭

今もなお
耳を苛み
心臓を苛んで
もっともっとと
削り取っていく

途切れることない
時の刻みのように

kiss xxx

数えた時も
重ねた空間も
無駄だったなんて思いたくない

言えない感情(こと)や
もどかしい距離に
いつもずっと振り回されてきた

唇見つめて
泣きたくなる
試しているのは自分の心

唇近づけて
そこまでの勇気
それ以上
あと3cm(少し)のボーダーライン
触れた息が辛いよ
どこで間違えたの
戻れない
But I miss your kiss xxx

たとえばここで
あなたに触れても
明日にはきっと笑ってる

この我侭も
馬鹿な冗談(ジョーク)も
二人にとってただの日常

唇見つめて
泣きたくなる
踏み出すのは愚かな勇気

唇近づけて
ただ抱きしめて
そこでend
わかりきったbadend
いつに戻ればいい
複雑な分岐点(ジャンクション)
選べない
But I want your kiss xxx

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